こんにちは。住まいの専門家かみだにです。
今日は、「おススメの住宅仕様7選」というテーマでお話しします。
選べる仕様の種類は実に多種多様で、どの仕様が自分にとって、本当にメリットがあるのか悩んでしまいますよね。いっそ気に入ったものは全部選びたいくらいですが、予算という高い壁がそびえたちます。
そこで今回はシンプルに、おススメできる住宅仕様を7つご紹介します。おススメの理由も詳しく解説しますので、仕様選定のための検討材料の一つにしていただけます。
それでは、『おススメの住宅仕様7選』をご紹介します!
1.浴室の全面鏡面パネル
浴室の全面鏡面パネルは、ユニットバスの壁面の4面全てに、表面がツルっとした鏡面のパネルを採用することで、浴室を高級感のある雰囲気にすることができます。
また、鏡面パネルは、選べる種類も豊富な為、デザイン性も高いですし、鏡面であることで照明の反射率も高いため、明るい浴室空間にすることもできます。
と、前置きを並べてみましたが、なんといっても最大のメリットは、掃除が楽ということです。
マットタイプのパネルの表面に比べ、表面が平滑なので、湿気や水滴の水ハケがよく、カビの発生が少ないです。また、もし、多少掃除をサボってカビが発生してしまっても、ツルっとした表面のおかげで、スポンジをなでる程度で簡単に落とすことができます。
正直、ほとんど選ぶにあたってのデメリットは無いのですが、デザインの面で、パネル表面に反射して、映り込むのを好まれない方もいらっしゃいますので、その際は、落ち着いたマットタイプを選ばれても良いと思います。
なお、費用面についてですが、実際の見積り金額で、6万円程度のアップになると思います。『高いなー』と思われた方もいるかもしれませんが、計算してみてください。6万円ということは、浴室を最低でも15年間毎日使うとすれば、一日あたり10円程度です。
浴室掃除の時間も短縮して、使用する洗剤も減らして、こするための疲労も軽減して、『こすってもこすっても取れない!』というストレスも軽減して、10円は安すぎます!
また、浴室については、過去のこちらの動画でも、人工大理石浴槽についてもおススメしていますが、なんせ毎日の掃除をいかに楽にできるか、というところが浴室の最重要ポイントだと思っています。
もしかしたら、『快適にゆっくりと入浴できることの方が大事だ!』とおっしゃる方もいるかもしれませんが、その快適な入浴を手に入れるためには、そもそも毎日の掃除がかかせないんです。自宅の浴室の掃除を担当している私が、本当におススメします。
2.ステンレス底板
ステンレス底板は、キッチンの引き出しの底板に、ステンレスを採用するオプションです。
通常は底板に、メラミンやポリ合板が採用されていますが、こちらの場合は水滴や調味料を放置すると、シミが残ってしまったり、底板自体が膨らんできてしまったりします。
また、ステンレスは金属なので、そもそも強度が高く丈夫で長持ちしますし、表面にボコボコしたような、エンボス加工がついているステンレスはキズもつきにくく、ついたとしても目立ちにくいです。
とはいっても、汚れや傷を防止するなら、底板に敷きこむシートが100均でもそろえることができます。汚れたら簡単に交換できますしね。
ですが、木製に比べ虫に強いこと、そして、引き出しを開けた際の高級感というメリットもありますので、是非おススメしたいです。
それに、ステンレス底板を選ぶ際の差額は案外小さいんです。
例えば、パナソニックのラクシーナであれば、1万円程度の差額です。この金額は、もちろんキッチンの引き出し全ての底板を変更した場合の金額です。この差額であれば、つけておいて損はない仕様だと思います。
また、クリナップのように標準採用しているメーカーもありますので、キッチン選びの際に見逃さないようにチェックしてください。
3.磁石がくっつくキッチンパネル
キッチンのコンロ前などの壁面に貼るキッチンパネルですが、現在ではマグネットを張ることができるタイプがあります。
タカラスタンダードのホーローキッチンパネルが有名ですが、その他のメーカーでもマグネットをつけることができるキッチンパネルはありますので、採用を検討する方はGoogle検索してみてください。
思わぬ場所に、棚やフックをつけることができるかもしれません。
また、マグネット製品については、山崎実業の製品が種類が豊富なので、あわせて調べてみてください。
4.冷凍庫置き場
共働き世帯が7割を占める、現代での家電の三種の神器は、ドラム式洗濯機、ルンバ、そして冷凍庫だと思います。
平日に買い物に行けないので、週末にまとめて買いだめている、というご家庭も多いと思います。そうなると、冷蔵庫とは別に冷凍庫があると保存に便利ですよね。
それに、お買い得の商品をストックしておくこともできます。冷凍庫は私の家にも置いていますが、非常に重宝しています。
ですが、冷凍庫を置く場所を事前に考えていないと、置く場所がなくて購入を断念してしまったり、コンセントがなくてコードを引っ張ることになったりします。
設置に適した場所は、納戸のような収納でも問題はありませんが、動線や湿気の問題を考えると、やっぱり理想はキッチンに置きたいですよね。
それに、設置に必要なスペースは割とコンパクトなので、設置したい容量を事前に調べておいて、パントリーのカウンター下にでも入れれるような形で、計画しておきましょう。
また、アース付きのコンセントを忘れずに設置してください。
5.洗濯機のキャスター仕様
皆さんご自宅の洗濯機の下はどんな状況かご存知ですか?想像もしたくない、という方がほとんどではないでしょうか。
実際掃除をしたくても、洗濯パンを設置してしまって、掃除が容易では無いという方も多いと思います。ですが、現在はそんな心配をしなくても良くなっています。
その理由は、洗濯機の下に設置できるキャスターが市販されていますので、洗濯機を動かして下を掃除することができるからです。
ホコリのアレルギーをもっている方も多いので、洗濯機のキャスター仕様は是非おすすめです。ただ、設置にあたっての注意点が2つあります。
1つ目は、洗濯機の下に洗濯パンを設置しまったり、排水の位置を考えていないと、取り付けることも、動かすこともできなくなってしまうので、計画段階で要望しておく必要があるということです。
2つ目は、床面がクッションフロアの場合、表面が柔らかいためキャスターで床をへこませてしまう危険があるので、多少強度がある床材を使用する必要があるということです。
こちらには、重歩行用の長尺シートなどを採用するのをおススメします。重歩行用の長尺シートは、コンビニの床など、靴でも使用できるほど表面が丈夫で水に強くなっていますので、こういった強度が必要な場合の水回りに最適です。是非、ご検討ください。
6.LDKを1畳減らす
いや、おススメの仕様でLDKを1畳減らすってどういうことやねん!と思われた方も多いと思いますので、詳しくご説明します。
もちろん単純にLDKを減らすだけではありません。
正確には、LDKを1畳減らして他のスペースに、その1畳分を使用するということです。
それがなぜおススメかというと、LDKでの1畳と、他のスペースにとっての1畳が持つ価値が全く違うからです。
通常LDKはその名の通り、リビング・ダイニング・キッチン、それぞれの空間の特性を一つのスペースにまとめていますので、家の中で最大の空間となります。例えば、4人家族の場合、LDKの広さは平均18畳程度とることが多くなっています。
仮に、30坪のお家の場合、18畳ということは、家全体の3割を占めることになりますから、その他の部屋に使える空間は限られてしまいますよね。
そういう間取りの際に効果的なのが、LDKの1畳分を他のスペースに使用するという方法です。実は、LDK18畳の内の1畳を減らすことは、あまり難しくありません。それは、18畳の内の1畳は5%ほどしかないからです。
間口が4mほどのLDKであれば、8mの奥行きが40㎝ほど縮むだけです。
とはいっても、『それが大きいんだよ!』という声もあるかもしれませんが、他のスペースにとってのこの1畳の価値は遥かに大きいです。
特にこの1畳を利用していただきたい部屋は、玄関、トイレ、洗面です。せっかくLDKの1畳減らしたのだから、LDKよりも利用頻度が低い空間に使ってしまってはもったいないですよね。
さらに、これらの部屋はどれも生活がはじまると、狭くて後悔するということが多い部屋です。
そして、後悔の理由の8割以上は、片付かないというような収納に関することなので、それぞれのスペースに3分の1畳ずつで十分なので収納を増やしてみてください。
具体的な寸法でいうと、各スペースに幅1.7mで奥行き30㎝の天井までの収納が設置できますので、お家が劇的に片付くと思います。たかが1畳、されど1畳ということを、再検討してみてください。
7.エコカラット
エコカラットは、私が今更説明するほどでもないくらい、様々なところでおススメされている材料ですよね。
調湿消臭効果のあるタイルですので、玄関やトイレ・洗面脱衣室などの、湿度や臭いのある場所に使用するのが最適です。薄いタイルの割に、デザイン性も高いので、インテリアとして採用したいくらいですよね。
機能面やデザイン面で非の打ちどころがない商品ですが、唯一のデメリットは、価格です。
残念ながら結構高いです。他の製品に比べると、必要性が高いとはいえないので、それが贅沢品に感じてしまう原因かもしれません。
そんなエコカラットですが、実は我が家でも洗面カウンターの上部に採用しています。
7年経過してもほとんど劣化はなく、汚れもつきにくく非常にきれいなままです。
かなり満足している仕様のひとつですので、多少高いですが、導入検討の参考にしてください。
今回は、「おススメの住宅仕様7選」をお伝えしました。
今回ご紹介したもの以外にも、たくさんの住宅仕様はありますが、全てに共通しているのは、ある方にとっては便利でも、ある方にとっては不便に感じてしまうということです。
そうなってしまう原因はほとんどの場合、思ったものと違うという知識不足や認識不足からくるものです。是非、皆さんにはそういったことが極力起こらないように、引き続き情報収集に力を入れてほしいと思います。少しでも役立てるように、情報発信を続けていきます。
一緒に最高の家づくり目指して頑張っていきましょう!
こちらの記事はこの動画で詳しく解説していますので、是非ご覧下さい!
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