こんにちは、住まいの専門家かみだにです。
あなたは外壁を進められるがままに選んでいませんか?
外壁といえば、外部仕様の中で、一番広い面積を占めていますから、家の外観デザインに、最も影響する要素ですよね。
そのうえ、外部メンテナンスの頻度に影響しますから、外壁選びが、将来のメンテナンス費用を大きく左右するといっても過言ではありません。
そこで、今回は、皆さんの外壁選びの一つの指標になるように、外壁を7つのタイプに分けて、それぞれの特徴をご紹介します!
そして、メリットやデメリットに加えて、それぞれの外壁のおススメランクを1つ星から5つ星までの5段階評価でご紹介します。
もし、外壁選びで新卒サラリーマンの所得税くらい、高い壁にぶち当たっている方は、こちらも参考にしていただけます。それでは、早速いってみましょう!
今回ご紹介する外壁材の種類は、こちらの7つのタイプです。
窯業系サイディング
金属サイディング
樹脂サイディング
左官塗り壁
木板張り
塗装仕上げ
タイル張り
そして、おススメランクについては、価格や耐久性を考慮した、長期的なコストパフォーマンスも重要視しています。
こちらは、実際の経験や実例に基づいてご紹介しますが、あくまでも私個人の見解ですので、その点ご了承の上、皆さんにとって役立つ情報だけを取り入れながら、ご覧ください。
それでは、一つずつご紹介します。
1.金属サイディング
おすすめの外壁材1つ目は、金属サイディングです。
金属サイディングは、金属板と断熱材が一体になった外壁材です。表面の金属板部分には、ガルバリウム鋼鈑が採用されています。
『ガルバいうたって結局は、鉄板やろ!?そんなん錆びたら終わりやん!』というように、ガルバリウム鋼鈑は、よく鉄板と勘違いされやすいですが、ガルバの成分に、鉄は含まれていません。
ガルバには、容積比率でアルミが8割、そして、残りの2割には亜鉛が使用されています。
アルミについては、従来より、住宅の窓サッシにも使用されていますので、その長期的な耐久性や対候性については、皆さんもイメージしやすいかと思います。
ただ、アルミについては熱を通しやすいという性質がありますから、その部分を補うために、断熱材が一体成型されている訳です。
この断熱材には、断熱性能の高い硬質ウレタンフォームなどが使用されます。
それでは、こちらの金属サイディングのおススメランクは、4つ星です。金属サイディングを4つ星にした理由は、3つあります。
1つは、耐久性が高いこと
そして、2つ目に、軽量であること
そして、3つ目は、汚れにくいということです。
1つ目の耐久性については、先ほど触れた通りですが、それでも『いや、金属は絶対錆びる!だまされへん!ここから一歩も動かんぞ!』という方もいると思います。
ただ、実は、錆の発生については、アルミと共に配合されている亜鉛が役に立ちます。
どういうことかというと、錆の発生条件が整った際にも、亜鉛がアルミよりも先に錆びることによって、結果的に、容積比率が高いアルミを錆から守ることになります。(犠牲防食作用)
このように、ガルバリウム鋼鈑は、アルミと亜鉛の相互作用によって長持ちする材料となっています。
金属サイディングを4つ星にした理由2つ目の、軽量については、金属サイディングは、薄い金属板と軽量な断熱材の組み合わせなので非常に軽量です。
家の軽量化は、地震力の負担の軽減に影響しますから、結果的に、耐震性の向上に効果があります。
これは今回、ご紹介する外壁材の中でも最も軽量で、その重量は、1㎡あたり3.5キロ程度と窯業系サイディングに比べると、4分の1程度の重量です。
例えば、外壁が150㎡のお家(30坪程度のお家)だとすると、窯業系サイディングの場合、外壁の総重量は2.1tにもなります。
それに対して、金属サイディングは500㌔程度です。
つまり、シロサイと、アフリカスイギュウほどの、体重差があることになります。今、わざと分かりにくく例えてみました。
金属サイディングを4つ星にした理由3つ目の汚れにくいということに関しては、表面が金属なのでザラつきがほとんどありません。
表面が滑らかなほど、汚れはつきにくく落としやすくなりますから、金属サイディングは、防汚性も高いといえます。
以上のような性能の面から、金属サイディングはかなりおススメできる外壁材です。
また、大きなデメリットと言えるような要素もありませんし、価格も標準的な範囲です。デザインについては好みもありますが、スタイリッシュな外観をお好みの方には、よりおススメできます。
ちなみに、ガルバリウム鋼鈑を使用した外壁材は、この金属サイディング以外にも、たくさんの種類があります。
そのラインナップに興味のある方は、ガルバ外壁の種類について詳しく解説している、こちらの記事も是非ご覧ください。(動画をご覧になりたい方はこちら!)
2.左官塗り壁
おすすめの外壁材2つ目は、左官塗り壁です。塗り壁は、コテ塗りで模様をつける左官仕上げの外壁です。
塗り壁で、有名な材料は、アイカのジョリパットや、エスケー化研のベルアートがあります。
これらの材料は、ハケやローラーで施工する塗装仕上げも可能ですが、私はあくまでも、左官塗り壁をおすすめします。
その理由の説明の前に、左官塗り壁のオススメランクは、5つ星です。
これは、今回ご紹介する中で、一番オススメしたい選択肢になっています。ではなぜ、左官塗り壁をおすすめするのか、理由をご紹介します。
まずは、耐久性についてです。
塗り壁の材料は、塗材と、骨材を使用します。
骨材の大きさは、1mm~2.5mm程度のものを使用しますから、塗り壁の厚みは3mm~4mm程度にもなります。
『3mmってうっすいなー、教頭先生の存在感より薄いんちゃう!?』と感じるかもしれませんが、通常の塗装仕上げの場合、その塗り厚は0.03mm程度ですから、それに比べると、約100倍の厚みということになります。もちろん、塗り厚が厚くなるほど、強度は高くなります。
さらに、塗材に配合する骨材には、寒水石などの、自然石が使用されていますから、強度は非常に高いです。例えば、ジョリパットの場合は20年程度の耐久性と言われていますが、実際には、30年以上経過しても、新築時とほとんど変化がないお家は、ザラにあります。
さらに、おススメできる特徴として、塗り壁には、表面に継ぎ目やコーキング目地がありません。
通常外壁には、継ぎ目やコーキング目地があり、その部分は、継ぎ目からの雨水の進入を防ぐため、定期的にメンテナンスをする必要がありますが、そういった必要が無いということです。
例えば、コーキングの打ち換え作業が、15年に一度50万円程度かかるとすれば、30年で100万円の費用が必要ということになります。
ちなみに、先ほどのガルバ外壁の場合も、外壁表面の強度は高いですが、このコーキングの打ち換えは免れることができません。
ですから、初期費用が理由で、左官塗り壁を敬遠される場合も多いと思いますが、先ほどのような理由から、長期的な目線も大事だと思います。
また、左官塗り壁のおススメの商品は、冒頭でご紹介したアイカのジョリパットです。日本において、圧倒的な施工実績で、この高温多湿な環境においても、長期的な耐久性を既に証明しています。
ただ、手塗りの商品ですから、施工店によって仕上がりが大きく左右されてしまいますので、必ずジョリパット施工店会の登録業者に依頼することをおススメします。
ちなみにこの施工店は、全国でも約200社程度しかありません。徳島でいえば、平間工業1社だけです。ご自分の地域の施工店が気になる方は、リンクを下記に添付しますので、是非ご覧ください。
次回は『外壁格付けランクTOP7』の中編になります!
▼記事内で紹介したジョリパット施工店会はこちら
https://www.aica.co.jp/shops/
こちらの記事はこの動画で詳しく解説していますので、是非ご覧ください!
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