狭い部屋を広く見せるコツ32選  後編


こんにちは。住まいの専門家かみだにです。
今回は「狭い部屋を広く見せるコツ32選」の後編になります。

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まずは、色に関する狭い部屋を広く見せるコツを3つご紹介します。


 色に関するコツ


25.壁・天井のアクセントは避ける


基本的に、床・壁・天井の順に、上に向かって明るい色を選定すると空間に広がりを感じやすくなります。つまり、アクセントになる要素は床材に採用するのがおススメです。

26.仕上げの色は統一する


色が多いと凹凸感を感じてスッキリ見えなかったり、圧迫感を感じる原因になってしまいます。建具やスイッチ・コンセント、窓枠や巾木などの色は、ホワイト系の木目を使用するのが理想です。

アクセントにするために色を入れたい場合も、寒色系の後退色を使用すれば、広がりを阻害しにくいです。

27.家具の色を抑える


家具は、床や壁、天井より、そもそも前に飛び出してきているので、目立つ色の場合、より圧迫感を感じる原因になります。床材に近い色や、ナチュラルな木目を選定することで、印象をスッキリさせることができます。



最後に、家具に関する狭い部屋を広く見せるコツを6個ご紹介します。


 家具に関するコツ


28.カーペットを使用しない


床面の広がりを止めてしまうため、カーペットは敷かない方が広く感じます。敷くにしても、冷え防止で冬だけにするなど、期間限定にしても良いかと思います。

29.足の細い家具を設置


こちらも床面を広く見せる効果があります。また、それに加えて、きゃしゃな部材との対比によって空間が広く見えます。

30.背の低い家具を使用する


背の低い家具を使用することで、家具によって空間を分断することなく、広がりを感じやすくなります。特にソファ等の、部屋の中央に配置するものは、視線を遮ってしまうので注意です。

また収納家具も、天井の高さに近いものは避けるようにしましょう。床面同様、天井面も広く見せる方が、広がりを感じます。

31.フロートタイプを設置


床面を広く見せる方法として、家具にフロートタイプを採用する方法があります。フロートタイプとは、壁に固定して足元が宙に浮いているタイプのものです。

TVボードや収納カウンターなどは、こういったタイプがおススメです。

対面キッチンにフロートタイプを採用した場合も、足元がスッキリ見えて、圧迫感が少なくなります。

32.扉はガラスタイプを採用


建具同様にカップボードや家具の扉にガラスタイプを採用すると広がりを感じます。

スリガラス調よりも透明の方が、より広がりを感じますが、中が見通せるようになるので、収納内の片付けが心配な方は、スリガラス調を選ぶ方が安全です。



今回は、「狭い部屋を広く見せるコツ32選」を前編、中編、後編の3回に分けてお伝えしました。

ご覧いただいたように、部屋を広く見せるコツはたくさんあります。それに、ただ広く見せるだけではなく、どれも明るく開放的で、スッキリとした空間にすることができる方法ばかりです。

現在、部屋の狭さは気にしていないという方でも、より快適な住まいに感じていただける方法ですので、少しでも役立てていただけたらと思います。

一緒に最高の家づくり目指して頑張っていきましょう!

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上谷 幸祐

上谷 幸祐

一級建築士。株式会社かみだに工務店一級建築士事務所代表。 徳島出身。1984年4月生まれ。4児の父。 建築一筋18年、住宅診断300棟、設計施工100棟 ゼネコンでの現場監督経験や、大手ハウスメーカーでの営業・設計など幅広い建築経験を経て独立。 現在は、徳島県で主に間取りリフォームやリノベーションを扱う工務店を経営。 登録者6000人超の住宅関連情報を発信しているYouTubeチャンネルを運営。

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