知らないと絶対後悔する!!失敗する間取り7選 後編


こんにちは、住まいの専門家かみだにです。

今回は『知らないと絶対後悔する!!失敗する間取り7選 後編』をお届けします。

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6.雨天・曇天計画


間取りの失敗ポイント6つ目は、雨天・曇天計画です。

家づくりを進めていると、当然ながらポジティブなイメージで家づくりを計画していると思います。例えば、南側の明るいリビングや、朝日が差し込む子供部屋のようなイメージです。

ここで失敗しやすいポイントがあります。

それは、家が完成してからの生活を、いつも良い季節、良い天候でイメージしてしまうということです。当然ながら、窓から気持ちの良い風が入る季節は限られていますし、毎日快晴ではありません。

ということは、雨の日や、曇りの場合も想定しておくことが必要になります。

比較的、雨の日の駐車場やアプローチ計画などの外部空間は想像しやすいですが、室内空間でも雨天や、曇天に影響する部分はあります。

例えば、曇りの日は、昼間でも電気を付けないと生活ができないというものや、少しの雨の日でも窓を開けると、雨が降り込んでくるので窓が開けられないという後悔の声は多く聞かれます。

加えて特に、イメージが抜けやすい場所は、玄関や廊下などの共有スペースです。LDKや個室は、採光や通風のイメージをしやすいですが、共有スペースは優先順位が低くなることが多く、採光や通風が確保できなかったり、そもそも窓が設置できていない場合も多いです。

動線や収納に比べ、窓配置への意識は低くなってしまいますが、窓から得る採光や通風は居住環境に直接影響を与えますので、雨天・曇天のイメージも忘れずにしておいてください。


7.老後を想定


間取りの失敗ポイント7つ目は、『老後を想定』です。

家を建てる際に、老後のことを考えてこうしておきたい、というようなお話をよくお聞きます。例えば、老後の生活をイメージして個室を1階に設けたり、トイレを車椅子使用時に介助できるような広さで設けるような場合です。

当然ながら、10年・20年先に必要になる可能性が高い、50代以上の方の家づくりには、想定が必要な要素ではあります。しかし、20代や30代の方の家づくりでは、想定するには早すぎると思います。

現在、日本の健康寿命は男性で約73歳、女性では約75歳となっています。そして、これは年々長くなっています。

つまり、仮に30歳の方の場合は、40年~50年以上先のことを想定して計画することになります。オイルショックの時代に、スマホで玄関のカギを遠隔で開けるようになっていると、想定するのは難しいですよね。

もちろん、あらゆることを想定するに越したことはありませんが、老後での生活を意識しすぎて、直近の目の前の20年間の生活に、支障が出るような間取り計画にするのは、オススメできません。

例えば、1階に将来用の寝室を計画するためにリビングのスペースを削ったり、トイレを拡張するために水回りのスペースを削ったりする必要までは無いと思います。

それよりも、引き戸の採用やバリアフリー化や廊下巾の拡張など、若年から中年世代でも便利さを感じられるような要素に限定して、取り入れることをおススメします。



今回は間取りの失敗ポイントを7つご紹介しました。
最後にまとめておさらいすると、

1.部屋の配置を最優先 間取り全体を一連の動線で計画する
2.キッチンの配置 キッチンを間取りや動線の中心に計画する
3.整形の間取り 間取りは外枠からではなく中から考える
4.収納面積 面積よりも数の配置を意識する
5.周遊動線(回遊動線) こっちからは行けない動線に注意
6.雨天・曇天 どの天候でも対応できる間取りを計画をする
7.老後を想定 年齢によって老後を想定する範囲を検討する


以上の内容をご紹介しました。

というわけでこのブログでは実際の住まいづくりで本当に役立つような情報をお伝えしております。

一緒に最高の家づくり目指して頑張っていきましょう。

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上谷 幸祐

上谷 幸祐

一級建築士。株式会社かみだに工務店一級建築士事務所代表。 徳島出身。1984年4月生まれ。4児の父。 建築一筋18年、住宅診断300棟、設計施工100棟 ゼネコンでの現場監督経験や、大手ハウスメーカーでの営業・設計など幅広い建築経験を経て独立。 現在は、徳島県で主に間取りリフォームやリノベーションを扱う工務店を経営。 登録者6000人超の住宅関連情報を発信しているYouTubeチャンネルを運営。

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