こんにちは住まいの専門家かみだにです。
私のもとへ寄せられる最も多いお悩みが、『自宅の設計プランはできたのだけど、はたしてこれで問題ないのかどうかが分からない、だから第三者としてみてほしい』というものです。
間取りの失敗を避ける上で、特に見落としがちなポイント7選の続きをご紹介します。
3. 収納をセットで要望する
3つ目は、収納をセットで要望する、です。
部屋に限らず基本的に何かスペースを設けると、収納は必ず必要になると考えてください。
たとえば、リビングの一角に畳コーナーを設ける場合も、子供の遊び場として使う場合や、来客用の応接スペースとして使うにしても、全く収納が無いのであれば、おもちゃを片付けたり、机や座布団を収納したりする場所もありません。
こうなると、実際の生活の中で使用するには、かなり不便を感じてくると思います。
そもそも家の後悔の中で一番多いのが、収納が足りなくて片付かないというものですからね。
なぜそんなに収納で失敗するのかという原因が、要望の部屋やスペースを配置するだけで、満足してしまうからなんです。
洋室やキッチンに収納が必要なことは、誰でも想像しやすいと思います。
洋室ならクローゼット、キッチンならカップボードやパントリー、こういったものは部屋に表記が無ければ、すぐ気づきますよね。
ですが、畳コーナーやカウンタースペースやフリースペースに収納が無くても、特段何も違和感を感じない方も多いと思います。
しかし、実際には、LDKの一角に設置するようなカウンタースペースは、収納が無いと非常に使いにくいです。
なぜなら、収納がないとカウンターの上が、物の置き場所になってしまうからです。そして、畳コーナーやフリースペースも同じです。
フリースペースは言葉通り本当に何もない空間として配置したプランを見かけます。
そういった場合は、十中八九物置になって、後悔につながるわけです。
設計する方も、限られた予算の中でできるだけ多くの要望を満たすことで、プランを気に入っていただく必要がありますから、多少収納がおざなりになってしまうのも仕方ないですよね。
しかし、実際に生活するのは皆さんですから、そこはしっかりと収納をセットで要望してください。
理想の設置位置まで考えてるのは、皆さんの仕事ではありませんのでご安心ください。
ほとんどの場合、奥行30㎝程度の可動棚をつけておけば大丈夫です。大体散らかるのは小物ですからね。
4. 広い部屋を奥に配置する
続いて4つ目は、広い部屋を奥に配置するです。
これも間取りを計画するうえで基本的なお話しです。
最近は、1世帯当たりの人数の減少や、建築費用の高騰などで、家の面積がどんどんコンパクトになっています。
その中で必要になってくるのは、いかに不要なスペースを省くか、という考え方ですよね。
そして、現代の不要なスペースの筆頭は、廊下です。
いかに、廊下や通路を0に近づけるか、というところがコンパクトな設計で大事な要素になります。
そして、その中で、広い部屋を奥に配置する、というのが、その廊下を減らす上で有効です。
これは、小さい部屋を廊下の奥側に配置してしまうと、廊下を伸ばす距離が長くなるからです。
例えば、2階の設計の場合、階段ホールに近い位置に小さな子供部屋やウォークインクローゼットを配置して、階段から遠い位置に広い主寝室を配置することで、2階の廊下を最小面積に近づけることができます。
嘘だと思うならご自宅の図面をハサミで切って、入れ替えてみてください。
『いや、そんなわけないやろ、あっほんまやっ!』
てなりますよ。
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