こんにちは!上谷です!!
今回はリビングについてお話しします!
まずリビングを考えるにあたって、
一番重要な要素があります。それ
は、あなたにとってのリビングの
イメージは、日中と夜どちらにあ
るのかということです。
詳しくご説明します。
同じ家族のだんらんであっても、
昼と夜ではリビングに求める要素
は変わってきます。
例えば、昼のリビングを想像すると
吹き抜けや、大きい窓から入ってく
る明るい日差しや解放感を想像しま
せんか?
では逆に夜のリビングではどうでし
ょう?夜のリビングは、暖色の照明
や、夕食を囲う家族や、ソファで家
族でテレビを見ている風景が想像で
きるかもしれませんね。
どちらかといえば、夜のリビングで
は解放感というよりは、家族が集ま
って団らんというイメージを持たれ
る方が多いのではないでしょうか。
では、もし夜のリビングに、先ほど
の昼のリビングのような吹き抜けを
設ける場合はどうでしょう。
昼のリビングと同じように、解放感
のあるリビングと感じられるでしょ
うか。
もちろん感じられる方もいるかもしれ
ませんが、その人によっては、少し
寒々しいイメージや、2階の吹き抜け
の奥にある暗がりの部分など、吹き抜
けがデメリットにもなりえるように
感じます。
つまり、日中と夜のどちらに重きをおくか
によって、リビングの作り方は大きく異な
ってくるという事です。
もしかしたら、理想のリビングの為に採用
したものが、逆に満足度下げる要素になっ
てしまうということでなんです。
共働きで平日の日中はほとんど家で生活
することがなく、週末であっても昼間は
買い物などで出かけている。
こんな方には夜型リビングに重きを置いた
方が良いかも知れません。
逆に、引退後のご夫婦や、専業主婦の方
や、在宅ワークなどで昼間の方が長い時
間リビングを使用するという方は、昼型
リビングの方が満足感を得られる頻度が
高くなるかもしれません。
では、最高のリビングを作るポイントをお
話しします。
ポイント 1つ目
吹き抜け
冒頭の説明でも、ご紹介しましたが、昼型
リビングと夜型リビングの中で一番分かり
やすい違いをもたらすのが、吹き抜けです。
これには、吹き抜けのメリット・デメリッ
トが関係しています。
吹き抜けの主なメリット
①天井を高くすることによる解放感
②太陽光を取り入れることによる明るさ
③上下の高低差による自然換気
やはり、昼型リビングにとっては快適な
空間となる要素ばかりですね。
しかし、家族の団らんをイメージするよ
うな夜型リビングにとっては、
①の天井高を高くすることによる解放感
は、あまり重要な要素ではなく、逆に夜
間に2階の部屋にリビングの音が響いて
しまうようなデメリットにつながってし
まいます。
そして、もちろん
②の太陽光による明るさはありませんし、
③の自然換気も、時期にもよりますが
昼間に比べると、積極的に窓を開ける
ということも少ないように感じます。
また、吹き抜けの一番のデメリットとし
て光熱費の増加を上げられることが多い
です。
特に冬場の暖房が上に上がってしまって
いつまでも、部屋があたたかくならない
という声が多いです。
これは、まさに夜型リビングの特徴で
す。窓これは昼型リビングでも同じと
思われるかもしれませんが、実は、吹
き抜けは冬場でも南側に設置すれば、
太陽からの日差しを1階の床面まで取り
入れることができるため、昼型リビン
グの場合は冬場でも吹き抜けのメリッ
トがあります。
実際に吹き抜けを設置させていただい
たお客さんの声に、冬の暖房について
質問をしたところ、確かにそういう部
分もあるかもしれないけど、やっぱり
吹き抜けにしておいてよかったと思う。
とおっしゃっていました。
デメリット以上にメリットが多いとい
う印象です。ちなみに、もうお仕事を
引退をされたご夫婦で、日中でも家に
いる時間が長いという生活をされてい
ます。
同じ仕様を取り入れても、これだけ体
感する効果が変わってしまうというの
が、イメージしていただけたでしょうか。
ポイント 2つ目
窓の大きさと高さ
こちらも冒頭で少し触れていますが、
昼型・夜型によって必要な窓の大き
さと高さは変わります。
まず昼型リビングの場合は、太陽光を
積極的に取り入れる為、重視するのは
大きい窓を設置することです。
場合によっては、ウッドデッキを設置し
たり、庭との関係にも配慮するため、
出入りができる掃出し窓を採用しても
良いと思います。
逆に夜型の場合は、太陽光を取り入れる
ことよりも、夜間の目線を避けるための
プライバシー性を重視する方が良いと思
います。
また、窓の高さも少し高めに設置して、
換気の際に窓を開けても外から見通せ
ないなどの配慮が必要となります。
昼間に外出していることが多いのであ
れば、掃出し窓よりも腰窓を採用する
ことで防犯性を高めても良いかもしれ
ません。
ポイント 3つ目
リビングの配置
リビングといえば、南向きに配置が
鉄則でしょう。というのは、今まで
のご説明でそうでもないのかな。
というのは何となくご理解いただけ
たのではないでしょうか。
配置によって、日当たりや動線に影響
してきます。
もちろん、住まいの土地の形状によっ
てどちらに駐車場やアプローチをとる
のかが変わってきますので、一概に言
えることではありませんが、
特に、夜型リビングにとって、南側の
リビング配置は必ずしも最適ではない
ということです。
例えば、立地条件や他の部屋の配置に
よって、北側にリビングが配置するこ
とになっても、日差しの取り入れが重
要でない夜型リビングにとっては、あ
まり問題がないということになります。
昼型リビングの場合は、日照を取り入
れるために、やはり南や東に積極的に
配置してほしいと思います。
ポイント 4つ目
広さ
リビングの広さを決定する一番の要素
は、どう使うかということです。
リビングという場所に何を求めるかと
いうことをしっかり考えてほしいと思
います。
なんとなくLDKの一角にソファとテ
レビを置いておけば、家族が勝手に集
まってくると思っていては要注意です。
実際のイメージをしてみましょう。
ここでも昼型・夜型のイメージは有効で
す。昼型なのであれば、人の動きは活発
なので、テレビを囲むというよりも、
リビングという一つ空間の中であっても
様々な動きをしているかもしれません。
その場合は、ソファとテレビだけではな
く、各室やスペースへの動線も必要とな
り、少しゆとりのある配置が求められま
す。
逆に夜型のリビングであれば、落ち着い
た環境の中で家族が集まってだんらんと
いうイメージもあると思います。
その場合は、家族が座れる程度のスペー
スがあれば十分かもしれません。
ご家庭によってどう使うか、というイメ
ージをしてみてください。
どう使うかの他に、どう使いたいかと
いうご希望も大事ですが、実際に使って
いる状況も考慮する方が生活が始まっ
てから思ったものと違うということは
起こりにくいように思います。
ポイント 5つ目
来客の有無
来客の有無は、LDKの形や、配置、ひ
いては玄関・トイレ・洗面との動線につ
いてまで1階全体の配置に影響します。
来客用の応接間や和室を設けることがほ
とんどなくなった現代では、普段の生活
でも使用するリビング(LDK)に対し
て、来客時でも使用できるという機能
が求められています。
例えば、来客時にリビングの扉からキッ
チンの手元が見えない配置としたり、
冷蔵庫の中が見通せない配慮が必要に
なります。
これも、来客がなければ、生活のしや
すさや他の部屋との動線のみに配慮す
れば十分となります。
私の肌間では、ほとんどのお客さんが
来客はないし、来客があったとしても、
親族や友人で、そこまで気を遣う人は
少ないという印象です。
来客がある場合に配慮するリビングの
ポイントを挙げておくと、来客がソフ
ァに座った時に、あまり生活圏側を
向かないようにすること。
来客が玄関からリビングや、リビング
からトイレに向かう際に生活圏の動線
を利用せずに向かえること。
こういったものがあげられます。来客の
度に、生活圏も片付けるのは、苦労し
ますよね。
かといって来客の為に廊下などの動線
を設けるのは、無駄なように思います
ので、観葉植物や可動式の収納やロー
ルスクリーンなどをうまく使うことで、
目線避ける方法もあります。
今回は、快適なリビングを作る方法に
ついて、解説しました。家づくりの
参考にして頂いて、後悔のない家を作り
ましょう。
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