こんにちは、住まいの専門家かみだにです。
採用率の高いリビング階段で後悔するNGポイントの7選の最後のご紹介になります。
5. 踏み段につまずく
続いて5つ目は、踏み段につまづく、です。
リビング階段の場合、LDK内の広い空間に階段を設置するので、階段スペースから1・2段、踏み段が飛び出している設計を見かけます。
廊下に階段がある場合は、まずこういった設計はしませんが、リビングは広いので、図面やパースでもあまり気になりません。
ですが、実際に仕上がると動線上に踏み段があると、迂回しなければならず邪魔ですし、急いでいると足をぶつける可能性があります。
「そんなんぶつける訳ないやん」と思った方もいるかもしれませんが、たんすの角で小指ぶつけたことありますよね?
たんすぐらいの高さのある家具でぶつける訳ですから、1・2段の低い踏み段なら目線に入らないため、より危険です。
転倒する場合もありますので、ご注意ください。階段がモジュール内に収まらない場合は、1スパンだけモジュールを広げるという手もあります。
気になる方は、設計担当に打診してみてください。
6. 匂いが2階に上がる
続いて6つ目は、匂いが2階に上がる、です。
これはどうしても上がりますし、建具をつけるなどの対処ができない場合は、どうすることもできないですよね。
ただ、匂いが上がるのってデメリットなんですか?
おいしいカレーの臭いが2階まで上がって、誰かの迷惑になるんですか?
わざわざ声を掛けなくても、おいしい匂いに釣られて、自分から勝手に子供が下りてきてくれるかもしれませんから、それはもうメリットですよね。
油が飛び散ったり、焦げた煙が2階まで上がるという声もありますが、それはもはや、リビング階段がどうこうというよりは、換気扇、というか料理の腕の問題かもしれません。と一切料理をしない私が言ってます。
クレームはコメントまで!
7 2階へ音が響く
続いて7つ目は、2階へ音が響く、です。
そもそも上下階の気配が感じれて孤立感が無い、というのもリビング階段のメリットですから、デメリットと表裏一体という感じですね。
例えば、テレビの音や1階の会話が2階に聞こえてしまうということも、デメリットと言えないこともないですが、それだけ2階との距離が近いわけですから、家族とのコミュニケーションを取る面から考えれば問題なさそうに思います。
「子供が受験の時期で、声が聞こえると集中できなくて困るんです」
いや奥さん、そもそもその時期くらいは気を遣ってあげてください。
「妻の友達との会話も、2階の部屋まで聞こえて困るんです」
旦那さん、そっと出て行ってケーキでも買ってきてあげてください。
私が20代で現場監督として打ち合わせに同席していた時の話です。
リビングの上に子供部屋を配置することに、足音など、不安を抱えているお客さんがいらっしゃいました。
そして、60代のベテラン設計士さんが、こんな話しをされていました。
来客が来た時は、部屋でおとなしく過ごすという教育になる、叱られてではなく、空気感で徐々に子供は気づくようになる、とお話しされていました。
当時のそのお客様は不安ながらも、その説明にすごく納得されていたのが印象的でした。
おそらくこの納得感が、後悔につながるかどうかを決める部分だと、今では思います。
今回は、「リビング階段のNGポイント7選」をお伝えしました。
冒頭でお伝えしたように、リビング階段のメリット・デメリットは非常に分かりやすく事前に対処できるものがほとんどです。
また、対処が難しいものも理解しておけば、思ったものと違った・後悔したということは避けられると思います。
特にご家族内で意見の足並みをそろえておかないと、デザイン重視で押し切ったら後から文句を言われる羽目になったというようなことになりかねません。
よくよく協議したうえで、納得を勝ち取ってください。
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一緒に最高の家づくり目指して頑張っていきましょう。
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