固定資産税を安くする方法10選 8 & 9 & 10

こんにちは、住まいの専門家かみだにです。

固定資産税を安くする方法10選の最後のご紹介になります!

8. 樹脂サッシがお得


建具の評価は、部屋の出入り口の扉も、玄関ドアも、窓サッシも全箇所をひっくるめて、一棟まるごとで、上、中、下という評価しかありません。

かなりざっくりとした評価ですので、樹脂サッシと、内部のみが樹脂である半樹脂サッシとの境界がありません。

ですので、同じ税額になるのであれば、より高級な樹脂サッシを選んだ方が、お得感があると言えます。


ちなみにスイッチやコンセントは、一個ずつ評点があるのに対して、建具は内部建具も窓サッシも一緒ってなんか違和感ありますよね。

9. 和風は高い


最近の建材に比べて、従来の和風建築で使用するような材料は、かなり割高に評点が振り分けられています。
例えば、屋根材で言えば、瓦屋根(17,090)や銅板(29,540)です。

その中でも、銅板は一体型のソーラーパネルよりも評価額が高く設定されています。
固定資産税は贅沢税とも言えますから、銅板はかなり贅沢という評価をされているようですね。

さらに内部の壁では、砂壁等の塗壁は17,050点です。これは100角のタイル張りが16,740点であることを考えると、
塗壁の評価が、いかに高いかが分かりますよね。

内装仕上げは、面積が広いので、採用する仕様によって、評価額が100万円以上変わる可能性も、十分にあります。
そうなると、毎年の税額は数万円変わる場合もあります。

また、和風の材料は、どの項目においてもトップクラスの評点となっていますので、和風仕上げを採用する際は、各材料の評点にもご注目ください。

特に床の間は、かなり細かく設定されていますので、安易につけるのは危険です。
ウチもつけたことを少し後悔しています。

10. 評価額上ベストな家


評価額の算定には、仕上げ材料に何を使っているのか、というだけではなく、屋根の形状や、勾配、家の形状や階高、階数など、様々な要素で算出されます。

そこで今回はまとめとして、どういったお家が、最も固定資産の評価上、有利なのかというものをご紹介します。
ただし、内装の仕上げを、ベニアや石膏ボード仕上げとすれば、単純に安くすることはできてしまいますので、現実的に、生活に遜色が無い中で、考えています。あくまでも私独断で決めていますので、その点ご了承ください。

それでは、私が考える固定資産上ベストな家の特徴です。

①総二階の木造2階建て
②家の形状は正方形
③階高は2.7m
④3寸勾配のガルバリウム鋼鈑の切妻屋根
⑤軒の出は45㎝程度
⑥内装は壁・天井共にクロス貼り
⑦サッシは樹脂サッシ
⑧床は長尺シート張り

こういった仕様であれば、評価額はかなり抑えられると思います。

一般的に、固定資産の評価額の目安は、50~60%と言われることが多いですが、実際新築時に評価額が、30坪で500万程度というお家もありますので、固定資産税に悩みたくないという方は、是非このあたりを意識してみてください。



今回は、「固定資産税を安くする方法10選」をお伝えしました。

総務省や各自治体の資料に基づいての情報をお伝えしておりますが、お住まいの市町村によって、実際の算定方法と異なる場合もありますので、詳細な点につきましては、各自治体へご確認いただくようお願いいたします。

このチャンネルでは、毎週、新築やリフォームで役立つ情報をお伝えしております。

一緒に最高の家づくり目指して頑張っていきましょう!

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上谷 幸祐

上谷 幸祐

一級建築士。株式会社かみだに工務店一級建築士事務所代表。 徳島出身。1984年4月生まれ。4児の父。 建築一筋18年、住宅診断300棟、設計施工100棟 ゼネコンでの現場監督経験や、大手ハウスメーカーでの営業・設計など幅広い建築経験を経て独立。 現在は、徳島県で主に間取りリフォームやリノベーションを扱う工務店を経営。 登録者6000人超の住宅関連情報を発信しているYouTubeチャンネルを運営。

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