こんにちは。住まいの専門家かみだにです。
皆さん掃除は好きですか?
もしかしたら掃除好きの方もいらっしゃるかもしれませんが、ほとんどの方が、できるだけ掃除の頻度が少ない仕様にしたいと考えてるのではないでしょうか。
実際、水回りのメーカーも、とにかくお手入れが少ないというキャッチコピーで次々にオプション品を作っていますよね。
例えば、10年お掃除不要のレンジフードや、サッと水を流すだけで汚れが落ちる浴槽のようなものです。つまりこういった汚れがつきにくく掃除を減らすものが、世の中に求められているということですよね。
それに汚れやすい設備は、『これ、汚れやすいよ!』と事前に宣伝してくれる訳ではないので、使ってみてから汚れやすさに気づいて後悔することになってしまいますよね。
そこで、今回は採用すると後から掃除に苦労する仕様に限定して7つご紹介します。
どの設備も、何も言わなければ標準的に採用することになるような、一般的に普及している仕様ばかりになっています。
是非、最後までご覧いただいて、忙しい現代の中で、できるだけ人生の限られた時間を、汚れとの闘いに消費しないようにしていただいたらと思います。
それでは、「掃除を増やす!汚れる住宅設備7選」をご紹介していきます!
1.クロムメッキ水栓
汚れる住宅設備1つ目は、クロムメッキ水栓です。
クロムメッキ水栓は、ほとんどのメーカーで標準採用されている水栓の種類です。真鍮や、ステンレスで作られた水栓の表面をクロムメッキで加工しています。
何も言わなけば、この水栓になるお家がほとんどだと思います。
ですが、ご存知の方も多いかと思いますが、このクロムメッキは表面の水アカが非常に目立ちます。特にキッチン水栓のハンドルの部分や、洗面所の水栓の上部なんかが汚れているのが目立ちますよね。
さらに掃除をしても、気付いたらすぐに汚れるので、毎日のいたちごっこにそのうち疲れてしまいますよね。
ただ、クロムメッキは水に強く強度が高いので、樹脂などに比べ劣化が少なく長期間に渡って使用できます。皆さんの実家の水栓もいかがですか?何十年使っても、結構今も磨いたらピカピカだったりしませんか?
ですので、長い目で見たらよいのですが、やっぱり新築時に水栓を見るたびに汚れていたらショックですよね。
しかし、最近ではPanasonicのスゴピカ素材などの樹脂系の水栓や、表面にステンレスヘアラインを採用することで、水アカ汚れを目立ちにくくさせている水栓もありますので、水アカ汚れとの格闘を避けたいという方は是非ご検討ください。
なお、クロムメッキ水栓の掃除にメラミンスポンジは絶対に使わないようにご注意ください。短期間での変化は分かりにくいですが、研磨する度に表面のコーティングが剥がれてしまいます。特に、以前に比べて、少し水アカがつきやすくなったと感じている方は要注意です。
一応おススメの掃除方法を挙げておくと、私はTOTO製の『きらりあ』という洗剤を使っていますが、今のところこれが一番水アカ汚れに対して効果が長持ちします。少し価格は高いですがおすすめです。
もっと良い商品があるという方は、是非教えてください。
2.浴室の黒色パネル
汚れる住宅設備2つ目は、浴室の黒色パネルです。
浴室の壁面を選定する際に、アクセントパネルに黒や濃い色を選定すると、水アカや石鹸汚れの白い汚れが目立ってしまいます。
比較的黒いパネルには、表面がツルっとした鏡面パネルを使用していることが多いので、掃除しにくいという訳ではありませんが、やっぱり毎日使う場所ですから、汚れが目立つというだけでも結構凹みますよね。
さらに、カビの発生に気づきくいというデメリットもあります。
浴室の色選定でのポイントは、汚れは目立ちにくく、カビの発生は気付ける色の選定が重要だと思います。これは、多少メーカーのショールームでの展示も少し問題がありますよね。
やっぱり濃い色の方がシックでラグジュアリー感が増すので、どこのショールームも黒やダーク系の濃い色を目立つ位置に配置してるんですよね。
ショールームのお風呂は汚れませんからね。要注意です。
3.浴室の引き戸
汚れる住宅設備3つ目は、浴室の引き戸です。
浴室のドアの中で、折れ戸、開き戸、引き戸の3タイプが主流ですが、その中でも、開け閉めの利便性に定評のある引き戸ですが、掃除の面では結構デメリットがあります。
浴室内では、折れ戸よりも構造が単純な為、さほど問題ありませんが、脱衣場側のレールが掃除のネックになってきます。そもそも脱衣場は、衣類やタオルなどの繊維系のゴミが、どうしても大量に出てしまいますし、髪の毛もたくさん落ちやすい環境にあります。
さらに加えて湿気の多い環境化なので、元々掃除が大変な場所といえます。
そこに引き戸のレールがあると必然的に、掃除機で吸えない場所を作ってしまうことになります。そうなると、わざわざ手で掃除をすることになるのですが、これがまた間取り上、収納を置いたり、洗濯機が横にあったりと、容易に掃除できる場合の方が少ないんですよね。
ですので、開け閉めの利便性だけではなく、掃除の面も十分考慮して採用を検討してください。
4.横桟
汚れる住宅設備4つ目は、横桟です。
横桟というのは、建具や家具などあらゆるデザインで、水平方向にデザインが入ったタイプのものです。イメージしやすいのは、和室の障子です。横桟にホコリがたまっていましたよね。
姑さんがそれを指でなぞってお嫁さんをいびるあれです。「スっ、あら!」みたいなあれです。
そんな、横桟ですが、格子調などあらゆるデザインで使用していますし、デザイン性も高いので、選びたくなってしまいますよね。
ただ、人が生活している以上、必ずホコリはたまりますので、掃除のことも考えながら選定してください。
必要以上に、桟の数が多くないか、とか、縦スリットのデザインでも良いのではないかなど、検討してみてください。
5.無垢フローリング
汚れる住宅設備5つ目は、無垢フローリングです。
無垢フローリングの汚れについては、表面というより、目地の部分です。フローリングとフローリングの間の溝の部分ですね。
シートタイプや突板タイプと違い、無垢の木材を使用している無垢フローリングは、多少収縮をしますので、溝の部分が他のフロア材と比べ開きやすくなっています。
特に人気の杉材などは収縮の範囲が大きいので、結構大きめのゴミが詰まることもあります。
もちろん、温かみや調湿効果などそれ以外のメリットもありますから、『掃除がしにくいからダメ!』と一概には言えませんが、衛生面や掃除の面を重視する方は、シートタイプの方が良いかもしれません。
6.キッチンの人工大理石カウンター
汚れる住宅設備6つ目は、キッチンの人工大理石カウンターです。
現在では、ほとんどのメーカーで一番採用されることが多い人工大理石カウンターですが、キレイに保つためには結構手入れやコツが必要です。
特に注意点は、汚れや色が浸透して色移りしてしまうことですよね。鍋をそのまま置いてしまって、鍋底についていた汚れが写ってしまったという方も多いと思います。
もちろんメーカーも落とすための方法を提案してくれているのですが、『中性洗剤をつけたスポンジで拭いてください。』という説明なのですが、残念!
それでは、染みついた汚れは取れません。メラミンスポンジは使用できますが、表面のコーティングは取れて光沢はなくなりますし、漂白剤は、酸に弱い人工大理石には使えません。
ということで、がんじがらめです。
とはいっても、都度掃除をして染みつき汚れを発生させないという方には問題ありません。
汚れが心配という方は、ステンレスの選定をお勧めします。
7.ベッセル型洗面器
汚れる住宅設備7つ目は、ベッセル型洗面器です。
スタイリッシュで人気のある、いわゆる置き型といわれるベッセル型洗面器ですが、掃除という面ではあまりお勧めしません。その理由は、水撥ねと洗面ボウルの掃除のしにくさです。
水撥ねはイメージしやすいと思います。洗面ボウルの部分だけでは面積が小さいので、大人が使用しても多少はカウンターまで水滴が飛ぶことになります。ですので、お子さんが使用すればご想像の通りです。
さらに、洗面ボウルを掃除する際も端部から水滴がカウンターに垂れてしまいますので、カウンターの拭き上げも掃除の度に必須となります。
カウンターに木製を使用している場合は、水滴を放置すると板材が膨張することもあるので、水滴の放置は命取りになります。
使用するのであれば、来客用や、トイレの手洗いのみなど、少し贅沢ですが、普段使いではない場所での使用が良いと思います。
おまけ トイレの壁紙
おまけの住宅設備は、トイレの壁紙です。8個あることに先ほど気づきました。もったいないので、一応お話しします。
トイレの壁には、ほとんどの場合、他の部屋と同様にビニルクロスなどの壁紙を使用されていると思います。
最近は、男性でも座って用を足すことが多いと思いので、壁に汚れが飛び散っているというお家も少なくなってきたかと思いますが、お子さんが小さいご家庭などは、トイレ付近や手洗い付近は少なからず壁紙が汚れているお家もあるかと思います。
また、壁紙の場合は、長年使用すると臭いが染みついてしまいます。
そこで、少し高額ですが、キッチンパネルを採用することで、汚れに非常に強く、臭いが染みつきにくい環境にすることができます。
全面貼りとなると大変ですので、臭いや汚れがつきやすい床面に近い90㎝程度張ることでも、十分効果は高いと思います。
今回は、「掃除を増やす!汚れる住宅設備7選」をお伝えしました。
デザインももちろん設備選定の上で大事な要素ですが、いつも汚れていてはそのデザイン性も台無しになってしまいますよね。自分の生活の中で、現実的にキープできる掃除頻度をイメージしながら設備選定をしていただいたらと思います。
このブログでは、実際の住まいづくりで役立つような情報をお伝えしております。
今回も、最後までご覧いただきありがとうございました。一緒に最高の家づくり目指して頑張っていきましょう!
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