知らないと絶対後悔する!!最高の住宅オプション7選 後編


こんにちは。住まいの専門家かみだにです。

今回は『知らないと絶対後悔する!! 最高の住宅オプション7選』の後編をお届けします。

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ご自宅の参考のために是非最後までご覧ください!

 脱衣室の床暖房


続いてご紹介するのは、脱衣室の床暖房です。近年床暖房は、光熱費や初期費用が高い、ということから敬遠されることが多くなってきました。

また、基礎断熱や床下空調により、床面がそもそも冷たくない、というお家も増えたことで、より床暖房のメリットが少なくなってきたことも原因だと思います。

基礎断熱



ただ、初期費用を抑えて、局所的に使用するのであれば、床暖房もまだまだメリットがあります。それが、脱衣室の床暖房です。

脱衣室はどうしても湿気が多くなる場所です。そうなると、全館空調やセントラル換気を使用する場合に、換気経路に注意をしておかないと、カビや臭いの原因になってしまいます。

そのため、空調計画の中で脱衣場を切り離して計画することも多いです。

そういった場合に、冬場、脱衣室だけが極端に室温が低くなってしまいます。そこで役立つのが床暖房です。

脱衣場に床暖房をおすすめする理由は3つあります。

1つ目は、水回りのためホットカーペットが使用しにくいということ。
2つ目は、スペースが小さくエアコンやヒーターも設置しにくいということ。
3つ目は、面積が小さく光熱費・初期費用共に高額にならないこと。

こういった面があげられます。

脱衣室は、ヒートショック対策が重要になるスペースなので、足元からあたたまる床暖房は適しています。ただし、使用時間が長くなってしまうと、光熱費が重くのしかかってきます。

ですので、家族の入浴時間がバラバラという場合には、おススメしません。生活スタイルに合わせて採用してください。

 軒


最後にご紹介するのは、です。軒は、家の外周面の屋根が外壁よりも飛び出している部分のことを指します。

「軒のこと住宅オプションっていうやつおらんやろ!」と思った方もいるかもしれませんが、まあ細かいことは気にしないでください。説明に戻ります。

軒は、地域によっても異なりますが、40㎝~60㎝程度設けることが一般的です。最近では、デザイン面から全く軒を出さないお家も多いです。しかし、もしかしたらデザイン面を盾にした、建築費用を下げるための口車に乗せられているだけかもしれません。



今回は、軒を設けることでのメリットと、出さないことでのデメリットを詳しくご紹介しますので、しっかりと検討したうえで軒の出についてご検討ください。

まず、軒を設けることでのメリットをご紹介します。

1つ目は、暑さ対策です。軒は日射を遮ることに効果があります。特に夏場の太陽は高度が高く、夏至の南中高度は78度にもなります。

つまり、ほとんど真上からの日差しですから、軒を出しておくことで、外壁への日射を防いでくれます。平屋の場合、深さ60㎝の軒を設ければ、夏至の日に外壁に日射があたることはありません。

逆に、冬場は南中高度が低くくなりますから、軒があっても日射取得の障害になることもありません。このような特徴から、パッシブ設計(自然エネルギ―利用)の中でも、軒は最も重要な要素です。

続いて、軒の2つ目のメリットは、劣化対策です。家で劣化する場所の代名詞と言えば外壁ですよね。そして、外壁の劣化について、軒の有無が大きく関係してきます。

先ほどのように、軒は外壁への日射を防いでくれますから、紫外線による外壁劣化を大きく軽減してくれます。特に外壁に使用しているシーリング材は、ゴム製ですから、紫外線が当たるかどうかで劣化度合いは全く異なってきます。

シーリング材



気になる方は、日向と日蔭のシーリングの弾力を比べてみてください。日向の部分は硬化していても、日陰のシーリングは弾力が残っていると思います。つまり、日陰を作り出せる軒は、外壁の劣化対策に非常に大きな効果があるということです。

そして、3つ目の軒のメリットは、雨風対策です。これは、単純に雨の際に、窓を開けていても室内に雨が降りこまないという面もありますが、それだけではありません。

台風のように風が伴う雨の場合は、屋根や外壁の隙間から雨水が侵入し、雨漏りが発生しやすくなります。特に、軒がない家の場合は、外壁と屋根の間に隙間ができてしまうと、室内への雨漏りに直結してしまいます。

ですが、軒をしっかり設けておけば、こういった屋根と外壁の接続部分もきちんと保護されていますから、こういった台風被害に対しても効果があります。

軒を設けることで、以上のような大きなメリットがあります。特に、日射遮蔽は光熱費に直結しますし、外壁劣化はメンテナンス費用に関わります。

つまり、例え軒を無くした分、初期費用が多少下がったとしても、長期的にみた場合は軒を作っておく方が、費用面でメリットがでるということになります。ですから、デザイン面でこだわりが無い場合は、軒をしっかりと出しておくことをおススメします。

ただ、どうしてもデザイン面で軒無しにこだわりたいという方もいらっしゃると思います。そういった場合は、軒を出す代わりに、窓面をへこませるという方法でも、日射遮蔽などには効果がありますので、ご検討ください。




今回はおススメの住宅オプションをご紹介しました。
最後にまとめておさらいすると、

  1. ハイドア デザインだけではなく通風にもメリットがある
  2. 宅配ボックス据え置きタイプ】 大型の荷物におすすめ
  3. 宅配ボックス【壁掛けタイプ】 コンパクトな荷物におススメ
  4. 宅配ボックス【壁貫通タイプ】 室内からの出し入れができる
  5. 宅配ボックス【ポールタイプ】 設置場所が自由
  6. 脱衣室の床暖房 局所暖房におすすめ
  7.  居住性や耐久性に効果あり。どうしても出したくない場合、窓を引っ込めるという手もある



一つ一つの説明が長くなりすぎて、残念ながら予定していたオプションの半分しかご紹介できませんでした。今回ご紹介できなかった分は次回以降にご紹介しようと思いますので、ご期待ください。

このブログでは、皆さんの住まいづくりのお手伝いができるよう引き続き毎週役立つ情報を配信していきます。一緒に最高の家づくり目指して頑張っていきましょう!

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上谷 幸祐

上谷 幸祐

一級建築士。株式会社かみだに工務店一級建築士事務所代表。 徳島出身。1984年4月生まれ。4児の父。 建築一筋18年、住宅診断300棟、設計施工100棟 ゼネコンでの現場監督経験や、大手ハウスメーカーでの営業・設計など幅広い建築経験を経て独立。 現在は、徳島県で主に間取りリフォームやリノベーションを扱う工務店を経営。 登録者6000人超の住宅関連情報を発信しているYouTubeチャンネルを運営。

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