こんにちは。かみだに工務店です。
今回は、前回の前編の続き『知らなきゃ絶対後悔する!欠陥住宅の特徴7選 中編』をお届けします。
4.構造強度
欠陥住宅の特徴4つ目は、構造強度です。
構造強度については、実際に地震でも来ない限り、設計強度が保たれているのか、というのを確認することは難しいですが、次の2つの症状が出た場合は、構造強度についても調査した方が良いかもしれません。
1つ目は、建物が揺れるということです。
鉄骨造や免振構造でもない限りは、剛接合になっていますので、基本的に揺れにくくすることで、地震に対して耐力を持たせています。そして、それは地震力だけではなく、風力に対しても同じです。
ですから、例えば台風の時に、風で家がかなり揺れるという場合は、地震の際にも同じように大きく揺れる可能性があります。そうなると、繰り返しの地震や、大規模な地震の揺れに耐えられず倒壊する可能性がありますから、補強をしておく必要があります。
ただし、大きな車が通ると揺れる、という場合は、地盤面が影響している可能性もありますので、必ずしも家の耐力が原因ではないかもしれません。
そして、もう一つの症状は、窓の動きが悪い、という症状です。
家が傾いた場合に、一番初めにでる症状が、この窓の動きが悪くなるというものです。窓は、気密性や防水性が必要ですので、高い精度で作られているため、少しの傾きに対しても動きが悪くなるなどの症状が出やすい部材です。
ですから、数年経過して動きが悪くなった際には、経年劣化で摩耗したのだろうと、放置せずに、家の傾きや、ひいては構造強度の問題も意識してみてください。
もし、あわせて基礎のヒビ割れも起きている場合は、地盤沈下による建物全体が傾いている可能性もあります。
以上の2つの症状に注意するこで、強度の異常に早期に気付けると思いますので、参考にしてください。
5.隠ぺい部分の欠陥
欠陥住宅の特徴5つ目は、隠ぺい部分の欠陥です。
欠陥が見つかる部分に共通しているのは、普段目につきにくい場所ということです。
これは、お客さんの目につきにくいから、手を抜いても大丈夫だろう、ということもありますが、それだけではなく、単純に施工する側や、チェックする側からしても、見えにくいために、気づかずに放置してしまう場合があるからです。
具体的には、天井裏や、小屋裏、床下や、壁の中です。そして、こういった場所にある、電気配線、水道配管、断熱材や気密シートなどは、施工ミスや欠陥が指摘されることが、多いパーツのオンパレードですよね。
ただ、こういったものも欠陥が起こりにくくするための事前対処をしておくことができます。
1つ目は、冒頭の排水菅でもご紹介した、点検口を設けることです。完成後に入れないスペースが無い、というくらいに点検口を設けておくことで、問題が発生した場合も、初期症状で対処することができます。
例えば、雨漏りも初期症状の水滴の音で気づけば、点検口から覗いて雨漏りを発見することができますが、点検口が無ければ、天井に雨染みができるまで、具体的な被害に気付くことはできません。そうなると、解体工事を伴うような大掛かりな改修になってしまいます。
点検口のおススメの設置位置としては、分電盤の周辺や、水回り設備お周辺など、配線や配管が集中している場所です。
ですが案外目立たない場所ということで、クローゼットや納戸に設置を希望される方もいますが、点検口をせっかく付けても何も見えないのであれば意味がありませんので、設置位置は用途を優先して検討してください。
そして、2つ目の対処法は、電気配線や水道配管をまとめることです。
配線や配管をまとめることで、施工もしやすくなりますし、完成後の点検も容易になります。配線や配管は、後々の可変性や更新性も必要になりますので、そういった場合にも効果的です。
いずれにしても、家は長いスパンでつきあっていくものなので、建てた状態が完璧だから大丈夫、というのではなく、都度点検ができるような状態にしておくことをおススメします。
今回は『知らなきゃ絶対後悔する!欠陥住宅の特徴7選』の中編をご紹介しました。
次回は、『知らなきゃ絶対後悔する!欠陥住宅の特徴7選』後編をご紹介します!
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