こんにちは住まいの専門家かみだにです。
皆さん間取りでこだわっている場所はどこですか?
迷わずキッチン!と頭に浮かんだ方も多いのではないでしょうか。
キッチンは設備機器としてもこだわる部分ですが、家の司令塔と言われるくらい、空間としても、特に家事に関しては最もといっていいくらい重要な場所ですよね。
例えば、玄関との位置関係や水回りとの動線、寝室や個室との動線など、家のほぼ全ての動線と関係してきますよね。
今回は、そんなキッチンに関する失敗や後悔につながりやすい特徴を7つご紹介します。
また、今回ご紹介するものは、食洗器や水栓のような設備ではなく、全て間取りに関する特徴なので、お家の計画はこれからの方も、プランを計画中の方も参考にしていただけます。
もちろん、具体的な失敗例や回避方法も交えて分かりやすく解説します
是非、最後までご覧いただいて、快適で機能的なキッチンづくりの参考にしていただいたらと思います。
1. 出入口からキッチンが丸見え
えっ!キッチンて見えたらあかんの!?せっかく高い扉選んだのに。
いえいえ、もちろんそんなことはありません。
ここでのお話は、キッチンの裏側が丸見えということです。詳しくご説明します。
最近のキッチンはほとんどの方が、対面型のキッチンを採用されていると思います。
現在70件を超える間取りチェックの依頼の中で、対面キッチンの採用率はなんと100%です。
壁付けタイプの方は一人もいません。さすがに驚きですよね。今や、ツチノコか壁付けキッチンかというレベルです。
それはさておき、そんな対面キッチンですが、採用する大きな理由はこの2つだと思います。
1つ目は、リビング側に向いて立てることで孤立感がないこと。
そして2つ目が、キッチンのシンク内や調理台が隠れること、ですよね。
今回は、この2つ目のシンク内や調理台が隠れるというメリットが、配置によっては崩れてしまうというお話です。
例えば、LDKの出入り口に近い位置にキッチンを配置してしまうと、必ずキッチンの裏側が目線に入ることになります。
シンクの中が常に見えると、来客の度にある程度の掃除が必要になりますし、それ以外の場合でも、部屋の出入りの度にシンク周辺が再々目に入るとゴチャっとした印象を受けてしまいますよね。
もちろん人によれば、『アイランドキッチンならどっちからでもシンク内が見えるくらいだから別にいいでしょ。』
と思う方もいるかもしれません。
確かに、アイランドキッチンはシンク内がダイニング側からでも見えます。ただ、見えるのはシンク内や調理台までです。
裏側が見えるということは、それに加えて、かけているタオルや、キッチンマットや、足元のゴミ箱も全て見えてきます。
まさに丸見えという印象です。
ある程度キッチンの掃除や片付けが得意な方でないとオススメできませんから、結果的に、この配置を選ぶにしても必ずこのあたりの特徴は理解したうえで、選定してほしいと思います。
ちなみに、こうしたい訳じゃないけど、どうしてもこの配置になってしまうとお悩みの方は、ほとんどの場合、キッチンを90度回転させると解決します。本当です。騙されたと思ってやってみてください。
2. コンロ側の冷蔵庫
冷蔵庫の置き場所についての考え方は、様々あると思いますが、私は極力コンロ側よりもシンク側に近い冷蔵庫の配置をおすすめしてます。理由は2つあります。
1つ目の理由は、そもそも調理の流れが、冷蔵庫からシンクへ、シンクから調理台へ、調理台からコンロへというパターンが多いため、動線がスムーズになります。
続いて2つ目の理由は、コンロ側は部屋の奥側になりやすいからです。
コンロは換気や排気の関係で、外壁に近い位置に配置することが多いので、必然的に通路から近い位置にシンク、そして奥側にコンロという配置になりやすいです。
その場合、コンロ側に冷蔵庫を配置してしまうと、誰かが調理中でも飲み物の出し入れなどで、家族がキッチン内に侵入することになり、ビールを取りに行く旦那さんが邪魔でイライラすることになってしまいます。
こういった動線の混同以外でも、冷蔵庫は調理中以外でも再々利用しますし、買い物した食材を入れることを考えても、通路側に近いほうがメリットが多いと思います。
以上のことから『冷蔵庫はシンク側に設置しましょう!』と言ってしまえば簡単なのですが、意外かもしれませんが、実はこの配置には設計力がかかわってきます。
なぜかというと、コンロ側に配置する方が、設計が簡単で、なおかつ平面上キレイに見えるからです。
その理由を一言でいえば、冷蔵庫と食器棚の奥行が違うからです。
冷蔵庫は奥行が70㎝程で、食器棚は45㎝程ですよね。
つまり、冷蔵庫の方が25㎝前に出ることになります。
これが対面形式で配置すると、冷蔵庫が出っ張るようになってしまい、平面的にキレイに見えません。
そこで、冷蔵庫をコンロ側の部屋の隅に配置することで、平面上納まった感じが出るわけです。
ただ、シンク側に配置することで先ほど挙げたようなメリットがあるので、きちんと検討すれば冷蔵庫を出っ張らせずに配置することは可能です。
例えば、隣の部屋の形状の工夫や、冷蔵庫の向きを変える方法があります。
ただ、冷蔵庫の中をリビングから極力見えないようにしたい、と要望を優先した場合は別です。
ですが、要望もしないのに勝手に冷蔵庫がコンロ側になっていて、『冷蔵庫の中が見えないようにしておきました。』と説明を受けたら、騙されないでくださいね。設計力が足りないだけです。
ちなみにもっと危険なのは、冷蔵庫とカップボードの奥行を、同じ奥行で表記している場合です。さすがに、それはアウトです。
最近は備え付けのカップボードを使用することが多いので、一度配置を決めると容易に配置換えができませんので、重々注意してください。
どうしてもこの配置になってしまうとお悩みの方は、キッチンを90度回転させてみてください。
これが結構間取りの万能薬なんです。
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