こんにちは上谷です!
今回は間取り作成時のポイントを3つ
紹介します。
せっかくお家を建てるのに新しい生活
が始まってから後悔したくないですよね。
特に間取りで失敗すると後から変更がき
きません。それだけにしっかりと事前に
検討しておく必要があります。
実は間取りは、ポイントさえ押さえてし
まえば、簡単に大きな失敗を避けられま
す。
今回は、そんな失敗を避けることができ
るポイント3つに絞ってお話しします。
どれも見落としてしまいがちな内容にな
っておりますので、ここでしっかり押さ
えておいてください。
1つ目のポイント
行りの間取りは避ける
流行りの音楽と、同様に間取りにも流行
りがあります。例えば、今の流行りの間
取りの流行りでいうと周遊動線があげら
れると思います。
周遊動線というのは、一つの空間に対し
て複数のアクセスができる間取りです。
最近よく見るのは、洗面所に対して、廊
下からもキッチンからもアクセスができ
るようになっているタイプです。
複数の動線があり、色々な方面からグル
グル回れるような動線配置なので便利そ
うですね。
この動線に関しては、実は私も便利だと
思いますのでお客さんにも多く提案して
おります。
ただ注意してほしいのは、流行りの動線
というのは、まだまだ改善点が多いため、
流行っているからいいんだというような
安易な考えでは採用しないように注意し
てほしいということです。
先ほどの廊下からもキッチンからもアク
セスできる洗面所の場合は、複数の動線
があって便利な反面、狭い洗面脱衣室の
空間に2か所も扉を設ける必要があり、
浴室の扉も加えると扉だけで3箇所です。
収納を設けるような壁がありませんよね。
実際の生活がはじまると、収納がないた
めに、キッチン側の扉の前には洗濯物や
着替えがおかれて開かずの間、なんてこ
とになりかねません。
こういったところが流行りの間取りの注
意点になります。アイランドキッチンも
複数の動線が確保できるため便利な半面、
収納を設けにくいため後悔している方が
多いようです。
ちなみに現代では当たり前になった、居
間と食堂とキッチンを一体の広い空間で
設けるLDKはという配置は、比較的、最
近の間取りのように思いますが、実は日
本でも大昔から採用されていた間取りの
形です。
元々、居間と食事をとる空間は兼ねて配
置していたのですが、戦後、海外洋式や
衛生面を考慮して、居間、食堂、台所と
各々分離したのですが、最近になってま
た広い空間としてLDKのように一体で設
置するようになりました。
流行りの間取りは、必ず廃れます。流行
りの間取りを採用する理由が、単に流行
りに対するあこがれなのであれば注意し
てください。
しっかりと自分の生活スタイルに合って
いるかを、十分に検討してから採用する
ようにしてください。
最近の流行りでいうと、シューズクロー
ク、パントリー、家事室、物干しスペー
ス、フリースペース、ウォークインクロ
ーゼットあたりがあげられます。
このあたりの横文字の部屋は不便で使わ
なくなる可能性大です。色々な間取りの
後悔ランキングで必ずといっていいほど、
ランクインしています。
原因は、検討の甘さだとおもいます。
一度も使ったことがないものを、自分は
使い続けることができるんだ、と思う方
がおかしいと思いますので、周りの意見
や流行りに惑わされず、実物を見ること
ができる完成見学会などを利用して、原
寸大でイメージしてみましょう。
時代の変化によって必要になったものは、
時代の変化によって必要なくなります。
気を付けてください。
ポイント2つ目
平面でキレイにそろえる
平面というのは家を真上から見た状態の
ことです。なぜ、平面でキレイにそろえ
る必要があうかというと、それがまさに
動線に直結するからです。
平面上でキレイに見えない間取りは立体
で仕上がっても使い勝手が悪いです。
平面で無駄に角が多い場合は、移動して
も方向転換が多く、物も置きにくい間取
りになってしまいがちです。平面でキレ
イにそろえるポイントは、廊下をまっす
ぐ配置することです。廊下をまっすぐ配
置すれば、自然に動線はまっすぐになり
生活がしやすくなります。
そうはいっても部屋は同じ大きさじゃな
いし真っすぐなんて難しいと思うかもし
れませんが、実は簡単に廊下は真っすぐ
になります。
先に廊下をまっすぐ通してから、周辺に
部屋を配置すればいいからです。先に部
屋を考えて、あとからその部屋をつなぐ
ために廊下を配置してしまっている場合
は、ガタガタの廊下になってしまいます。
希望の部屋の広さを優先したがゆえに、
住んだあとに生活のしにくさを感じる
パターンです。
廊下は毎日全員が何度も利用する空間
です。廊下が使いにくいと全員に影響
が出ますので、個室よりも優先に考え
るべきだと思います。
この平面でキレイにそろえるというポ
イントを意識して設計を進めれば、大
きな失敗を避けるという面で重要にな
ってきます。
是非、注意していただきたいポイント
です。
3つ目のポイント
決定権者を決めておく
なんだ間取りと関係ないじゃないか
と思われるかもしれませんが、実は
これが重要なんです。決定権者とい
うと、何か家を掌握しているような
怖いイメージですが、簡単にいうと、
迷ったときに誰が決めるの、
ってことです。
なぜこれが大事なのかというと、悩む
たび、迷うたび、時には揉めるたびに
決定権者が違うと、家の方向性やコン
セプトにぶれが生じるからです。
ここは家にとっては非常に大事なとこ
ろです。なぜかというと家一軒分で決
定する要素は驚くほど多いからです。
その決定に一貫性がなければ、デザイ
ンだけではなく、間取りや機能面にも
影響が出てしまいます。
各自の希望をエリアごとに決めて、最
終的に組み合わせてもチグハグではう
まくいきません。
例えば、奥さんが水回りを、旦那さん
が個室を好きなように考えた結果、
お互いに水回りから寝室の収納への動
線をあまり考慮していなかったので、
使いにくくなってしまった。こんなこ
とがおこります。
なので、この家はこういう方向性で考
えるというような一本の線があると、
それに沿った内容で各自の希望を肉付
けしていけるのでちぐはぐになりずら
いです。
そのために、誰か方向性を決めるうえ
での決定権者を決めておくのが良いと
いうことです。
もめごとも少なくストレスのない家づく
りになるというメリットもあります。
一般的に、決定権者は、今後お家を長く
使用するであろう人にしておくと、生活
してからの不満は少なくなります。
それでは、今回お話しした最悪の間取りを
避けるポイント3選をまとめさせていただ
きます。
1.流行りの間取りは避ける
2.面でキレイにそろえる
3.決定権者をきめておく
このポイントをおさえていただくだけで大
きな失敗がなくなり満足のいく家づくりに
近づくと思います。
もちろん、これ以外にも注意するポイント
はあるのですが、家づくりで失敗や後悔し
ている方に共通しているのは、なんとなく
採用したというものが多いように思います。
周りの意見だけで決めるのではなく、生活
をはじめてから自分が本当に納得のいくも
のかどうかを検討してほしいと思います。
そのためには、住まいの知識をつけていくこ
とが一番重要だと思います。
今は何でもインターネットで調べることがで
きるので、自分で調べるという癖をつけてい
きましょう。
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